番外編2 ロマンス詐欺で警察に相談してわかったこと

ロマンス詐欺の被害に遭ったあと、私は警察へ被害届を提出しました。

被害額は、私たち夫婦の老後資金の大部分でした。

当時の私は混乱し、怒り、後悔し、何とかしたいという気持ちでいっぱいでした。

だから警察へ行きました。

正直に言うと、私は警察に大きな期待をしていました。

被害届を出せば何かが動くと思っていた

警察に相談すれば、

犯人に近づけるかもしれない。

何か進展があるかもしれない。

もしかしたら、お金が戻る可能性も出てくるかもしれない。

そんな期待がありました。

担当の刑事さんは丁寧に話を聞いてくださいました。

資料も確認し、被害届も受理していただきました。

警察を非難するつもりは全くありません。

むしろ感謝しています。

しかし、その後の現実は私が想像していたものとは少し違いました。

その後、まったく連絡はなかった

被害届を提出した後、警察からの連絡はまったくありませんでした。

もちろん、捜査中のことを全て被害者に伝えられない事情もあるのでしょう。

それは理解できます。

それでも私は時々考えました。

「今どうなっているのだろう」

「何か進展はあったのだろうか」

「本当に犯人を追っているのだろうか」

今振り返ると失礼な考えかもしれません。

でも当時の私は、それほど必死でした。

老後資金の大半を失ったのです。

そう考えてしまう自分がいました。

自分から連絡するのも気が引けた

警察へ問い合わせればよかったのかもしれません。

でも私は、あまり連絡しませんでした。

一度だけ、追加の証拠になるだろうと思い、
Lineのやり取りのファイルとLineに送られた
写真を提出しに行きました。それだけです。

その後は電話もしていません。

何となく気が引けたのです。

忙しいだろうな。

こんなことで電話していいのかな。

捜査の邪魔にならないだろうか。

私はもっと気軽に相談できる場所だと思っていました。

しかし実際には、被害届を出した後の警察は少し遠い存在に感じました。

敷居が高いと言うのでしょうか。

何となく連絡しづらかったのです。

刑事さんの言葉

被害届を提出した時、刑事さんから言われた言葉があります。

正確な言葉は覚えていません。

しかし、

「ここで一区切りつけてください」

そんな意味の話だったと思います。

当時の私は、

「そんなこと言われても無理だ」

と思いました。

まだ返金を期待していました。

犯人逮捕も期待していました。

到底、一区切りなどつけられませんでした。

今になって思うこと

あれから時間が経ちました。

今でも事件のことを思い出します。

そして正直なところ、

「たぶん難しいのだろうな」

と思っています。

少し寂しい気持ちもあります。

もう少し何か連絡があったらと思うこともあります。

でも、警察も万能ではありません。

私が勝手に期待し過ぎていたのかもしれません。

警察はスーパーマンではないのです。

今になって思うのは、あの刑事さんは捜査を諦めろと言いたかったのではなく、

「あなたの人生まで止めてはいけない」

と言いたかったのではないかということです。

被害届を出した意味

私は警察に相談したことを後悔していません。

やるべきことをやったと思っています。

もし被害に遭った方がいるなら、警察への相談は勧めたいです。

ただ、その後は警察だけに期待し過ぎないことも大切だと思います。

私は返金も望みました。

犯人逮捕も望みました。

しかし今は、それよりも自分の人生を立て直すことに力を使っています。

被害届を出した日から、私の人生は終わったわけではありません。

むしろ再スタートが始まった日だったのかもしれません。

そう思えるようになるまで、私はずいぶん時間がかかりました。

➡最初から読む


➡最新版はこちら


➡Kindle版はこちら