投稿者: たそがれ

  • 第22話:なぜ立ち直ることができたのか

    第22話:なぜ立ち直ることができたのか

    自分はなぜ、少しずつでも前を向けるようになったのか

    ここまで振り返ってきて、
    自分はなぜ、少しずつでも前を向けるようになったのか。

    改めて考えてみると、
    はっきりとした「きっかけ」があったわけではありません。

    何か一つの出来事で、
    気持ちが切り替わったわけでもない。

    ただ、いくつかのことが重なって、
    少しずつ変わっていったのだと思います。

    まず一つは、時間の経過です。

    あの直後は、何をしていても
    頭の中から離れることはありませんでした。

    後悔や自責の念ばかりが浮かび、
    同じことを何度も考えてしまう。

    そんな日々が続いていました。

    しかし、時間が経つにつれて、
    その感情が少しずつ薄れていきました。

    消えたわけではありません。

    今でも思い出すことはあります。

    それでも、ずっとそのことだけを
    考え続ける時間は、確実に減っていきました。

    もう一つは、日々の生活です。

    特別なことではありません。

    毎日の食事や、買い物、仕事。

    そうした繰り返しの中で、
    現実に戻る時間が増えていきました。

    何気ない日常が、
    結果的に自分を支えてくれていたのだと思います。

    そして、やはり大きかったのは、
    家族の存在です。

    変わらずそこにいてくれる人がいること。

    それだけで、人は踏みとどまることができる。

    第21話で書いたように、
    それがどれほど大きな支えだったのか、
    今になって実感しています。

    ここに、もう一つあります。

    それは――
    体を動かすことです。

    今も仕事は続けています。
    まずは、この1年をしっかり勤める。

    その先は分かりませんが、
    今の自分にとって、体と健康が何よりも重要だと感じています。

    だからこそ、以前よりも強く、
    健康を維持しようと思うようになりました。

    週末には、自転車に乗る。
    ジムでランニングマシンを使う。
    これからはプールにも通おうと考えています。

    時間を見つけて、意識的に体に負荷をかける。

    年齢による体力の低下は、避けられません。
    それでも、そのスピードは緩やかにできる――
    そう信じています。

    例えば、郷ひろみさん。
    70歳を超えても若々しく、パフォーマンスも素晴らしい。

    日々ジムに通っている様子を見ていると、
    年齢を理由にあきらめる必要はないのではないかと感じます。

    自転車で坂道を登るときは、正直きついです。
    息も上がり、足も重くなる。

    それでも、その瞬間だけは
    頭の中が空っぽになります。

    無心になれる時間が、そこにはあります。

    こうした日常の積み重ねもまた、
    少しずつ自分を回復へと向かわせてくれている。

    今は、そう感じています。

    もう一つ、今になって思うことがあります。

    それは――

    「完全に元に戻ることはない」と
    受け入れたことです。

    失ったものは戻らない。

    その現実から目を背けている限り、
    前に進むことはできませんでした。

    取り戻そうとするほど、
    苦しさは大きくなる。

    そう気づいてから、
    少しずつ考え方が変わっていきました。

    元に戻るのではなく、
    この現実の中でどう生きていくのか。

    そう考えるようになってから、
    気持ちは少し軽くなりました。

    立ち直った、と言えるのかどうかは分かりません。

    今でも、後悔が消えたわけではありません。

    それでも――

    以前よりは、
    前を向ける時間が増えてきた。

    それが、今の正直な状態です。

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  • 第21話:それでも残っていたもの

    第21話:それでも残っていたもの

    失ったものは、とても大きかった

    お金だけではなく、
    これからの暮らしの安心や、
    思い描いていた老後のかたち。

    その多くを、あの出来事で手放すことになりました。

    では――
    何も残っていなかったのか。

    そうではありませんでした。

    振り返ってみると、
    一番そばにあったものに、あらためて気づきます。

    それは、妻と家族の存在です。

    被害が明らかになった時、
    正直に言えば、どう向き合えばいいのか分かりませんでした。

    それでも、妻には
    ありのままを正直に話しました。

    子どもたちにも、
    「詐欺被害にあってしまったこと」
    そして
    「これまで考えていた住まいの計画が実現できなくなったこと」
    を伝えました。

    本来であれば、
    今住んでいるこのマンションに子ども家族が住み、
    私たちは「晴耕雨読」のために購入契約をしていた家へ
    移り住む予定でした。

    その計画は、
    あの出来事によって叶わなくなりました。

    子どもからは、
    「これからの生活は大丈夫か」と聞かれました。

    私は、
    「問題ないよ」と答えました。

    本当のところは――
    不安がなかったわけではありません。

    それでも、そう答えるしかありませんでした。

    責められても仕方がない。
    そう思っていました。

    しかし、妻は違いました。

    強く責めることもなく、
    ただ現実を受け止め、
    同じ方向を向こうとしてくれました。

    子どもたちも、変わらず
    それぞれの生活を続けています。

    もちろん、何もなかったわけではありません。

    言葉にしきれない思いも、
    お互いにあったと思います。

    それでも――

    日々の生活は続いていきます。

    一緒に食事をし、
    一緒に買い物に行き、
    何気ない会話を交わす。

    そうした時間の積み重ねが、
    少しずつ、自分を現実へと引き戻してくれました。

    もし一人だったら、どうなっていたのか。

    今でも、時々そう考えることがあります。

    おそらく、ここまで立ち直ることは
    できなかったかもしれません。

    大きなことをしてもらったわけではありません。

    ただ、変わらずそこにいてくれたこと。

    それが、どれほど大きな支えだったのか――
    今になって、ようやく分かってきました。

    失ったものばかりに目を向けていた頃は、
    気づくことができなかったことです。

    これから先も、
    不安が消えることはないと思います。

    それでも。

    残っているものに目を向けながら、
    この先の時間を過ごしていく。

    それが、今の自分にできる生き方なのかもしれません。

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  • Episode 8 – Part 2

    Episode 8 – Part 2

    Attorney Retainer Agreement

    A few days later, documents arrived from the lawyer.

    Two copies of a Attorney Retainer Agreement.

    But I didn’t sign them. I didn’t send them back.

    Something felt wrong. The discomfort inside me kept growing.

    So I made a decision:

    “I want to cancel and get a refund.”

    Eventually, the money returned to me was—

    Only 80,000 yen.

    I had paid 500,000 yen. Only 80,000 yen came back.

    I demanded an explanation.

    “What exactly did you investigate?”

    Later, they sent me a single sheet of paper.

    It contained only domain information for what looked like an overseas brokerage website.

    The moment I saw it, I understood:

    “They didn’t investigate anything.” Or perhaps— “Even if they did, it was meaningless.”

    Then the lawyer told me:

    “We have refunded you. Do not contact us again.”

    And on top of that, they made me sign a memorandum stating that I must keep all previous communications confidential.

    That was when the truth hit me:

    I had lost money in the first scam— and then lost money again when seeking help.

    This was secondary victimization.

    A Message to Readers

    Right after being scammed, people desperately want to “get their money back.”

    And there are those who prey on that desperation.

    • “We can recover it immediately”
    • “If you don’t act now, it will be too late”
    • “You can pay later”

    If you hear these words, please stop and take a breath.

    The Lawyer’s True Identity

    The lawyer I hired was indeed registered with the Tokyo Bar Association.

    But I kept researching him.

    Eventually, I found an announcement on the Tokyo Bar Association’s official website.

    Dated December 17, 2025

    It stated:

    “Due to the finalization of a criminal judgment in which the attorney was a defendant in a fraud case, his registration was canceled on November 21, 2025, under Article 17, Item 1 of the Attorney Act.”

    I was speechless.

    The person I had trusted— the person I had turned to for help— had been disciplined for fraud.

    I had been deceived again.

    End of Episode 8 – Part 2

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  • 第20話:失ったものと向き合う現実

    第20話:失ったものと向き合う現実

    幸いなことに、家は手放さずに済みました。
    今のマンションは、ずっと以前にローンを完済しました。

    そういう意味では、生活の土台は残っている。
    それは、間違いなく救いでした。

    ただ――

    マンションの暮らしは、どこか「閉じたもの」に感じることがあります。

    外に出る理由が少ない日は、
    一日中、家の中で過ごしてしまうこともある。

    そんな時、ふと思うのです。

    「庭があったらなあ」と。

    土に触れる場所があったら、
    もう少し違う時間の流れを感じられるのではないか――
    そんなことを考えます。

    ベランダに時々、植木鉢の花を置いたり、以前はブルーベリーの苗木を置いたりもしました。
    今の夜になるとベランダから空を見上げることもあります。

    振り返れば、若い頃は
    集合住宅に何の不満もありませんでした。

    むしろ、一戸建てを持ちたいと
    強く思ったことすらなかった。

    なぜなら、心のどこかで
    「いずれは晴耕雨読の暮らしをする」と決めていたからです。

    仕事を終えた後は、
    自然の中で、静かに過ごす。

    そんな老後を、当たり前のように思い描いていました。

    しかし今は、現実を受け入れながら
    この場所で、妻と二人で暮らしていくことを考えています。

    ここでの生活も、決して悪いものではありません。

    それでも――

    「もう無理だ」と完全に夢を諦めたわけではありません。

    いつか。

    もし可能であれば、
    このマンションを手放し、郊外や地方へ移り住む。

    そんな思いが、今も心のどこかに残っています。

    もっとも、この場所には
    孫たちとの思い出もあります。

    だから、本当は手放したくない――
    そんな気持ちも、同時に存在しています。

    現実と願いのあいだで、
    揺れながら過ごしているのが、今の自分です。

    それでも時折、
    ネットで郊外や地方の不動産情報を眺めている自分がいます。

    もしかしたら――という思いを、夢を
    完全には手放せないでいるのだと思います。

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  • Episode 8 – Part 1

    Episode 8 – Part 1

    “Give me my money back!”

    Those were the last words I shouted. And from that moment, the real nightmare began.

    Desperate to recover my losses, I searched online for ways to “get my money back.” Hundreds of results appeared instantly.

    Among them, one Tokyo-based law firm stood out. It ranked near the top of the search results and displayed bold claims:

    • “Many successful refund cases”
    • “Act now—your money can still be recovered”
    • “Speed is everything”

    I wanted to believe it.

    “Maybe they can help me.”

    So I contacted them through LINE.

    A Late-Night Call

    Around 10 p.m. that same night, my phone rang.

    The man on the line spoke calmly and confidently:

    • He said he was a licensed attorney
    • He claimed to belong to the Tokyo Bar Association
    • He insisted the bank account I transferred money to must be frozen immediately

    Then he said the words that made my mind go blank:

    “This is a romance scam.”

    I followed his instructions and provided the account information.

    That’s when the pressure began.

    The Hard Sell

    “We’ll start the account-freezing procedure right away,” he said.

    I asked about the cost.

    The amount he quoted was shockingly high.

    “Because the damage is large, the fee will be around ○,○○○,000 yen.”

    I told him I didn’t have that kind of money left.

    He immediately replied:

    “You can pay by credit card.”

    I repeated that I barely had any money.

    Without missing a beat, he said:

    “500,000 yen should be manageable.”

    Then came the pressure:

    • “You can pay by card”
    • “If we don’t act now, it will be too late”
    • “The account must be frozen immediately”

    He repeated these points again and again.

    I wasn’t thinking clearly anymore.

    “If this can help me get my money back…”

    That hope pushed me to agree.

    Minutes later, an email arrived with a payment link.

    And just like that—

    500,000 yen was charged to my card.

    End of Episode 8 – Part 1

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  • 第19話:少しずつ回復してきた今

    第19話:少しずつ回復してきた今

    詐欺被害から、ちょうど3年が経ちました。
    あのやり取りが始まったのは、3年前の5月ごろ。
    Lineの通知に、特別な意味を感じていた頃です。

    そして今――

    苦しみは、完全に消えたわけではありません。
    正直に言えば、今でも自責の念は残っています。

    それでも、ようやく現実に向き合えるようになってきた。
    そんな感覚があります。

    とはいえ、
    「もし、あのお金があったら」と考えない日はありません。

    日々の生活は、確実に変わりました。

    スーパーでは、値段を見てから手に取る。
    妻と一緒に買い物をしながら、無意識に節約を優先する自分がいる。

    温泉に行くとしても、
    まず考えるのは「いくらで泊まれるか」です。

    最近は、ホテルや旅館の宿泊費もどんどん高くなっています。
    その中で、1万円を目安に二食付きの宿を探す。

    あるいは、曜日を選ぶ。
    シーズンを外す。

    そんな工夫をしながら、
    無理のない範囲で出かけるようにしています。

    そして――
    トップシーズンには、思い切って
    高齢者キャンプにも挑戦しています。

    形は変わりましたが、
    それでも外に出る楽しみを、なんとか残したい。
    そんな思いで過ごしています。

    老後資金のことも、頭から離れません。
    かつて話題になった「2000万円問題」。
    あの言葉が、今は現実の重さとしてのしかかっています。

    そして、仕事のこと。

    今の仕事は1年契約ですが、5年で一区切り。
    通常であれば、4回の更新が可能です。

    今年で3年目。
    あと2回は更新できるはずだと思っています。

    あとは――自分のやる気次第。

    まずは、この1年をしっかり勤めること。
    それが今の自分にできる、現実的な目標です。

    仕事も、あと1年か――
    そう考えることもありますが、
    まだ続けられる可能性があると思うと、少しだけ気持ちが違います。

    そして、何より残念に感じているのは、
    孫たちの将来に、十分な支援ができないことかもしれません。

    本来なら、少しでも力になりたかった。
    その思いは、今も変わりません。

    もう一つ、失ったものがあります。

    それは、自分の中で描いていた
    「晴耕雨読の暮らし」です。

    穏やかに、ゆっくりと過ごすはずだった老後。
    そのイメージは、あの日を境に大きく変わりました。

    ――それでも。

    こうした現実を、少しずつですが
    「仕方がないこと」と受け止められるようになってきました。

    無理に前向きになるわけでもなく、
    ただ、現実として受け入れていく。

    それが、今の自分にできることだと思っています。

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  • Episode 7 (Part 2) – The Breaking Point: “Give Me My Money Back”

    Episode 7 (Part 2) – The Breaking Point: “Give Me My Money Back”

    Author: Tasogare Category: Personal Experience

    This article is based on my real experience with an investment scam. I share it to help prevent further victims.

    I had reached my limit.

    “Just a little more and it will be returned.” I had heard that line so many times. And I kept paying.

    But not once did the money ever come back.

    Then they demanded yet another payment— an amount far beyond what any ordinary person would consider reasonable.

    That was the moment I finally understood everything.

    This wasn’t an investment. It was a scam.

    For the first time, I made the decision to stop.

    The email I sent was short.

    “I will cancel the withdrawal. I will reduce the amount.” “Cancel the large withdrawal immediately. I will not use any other large settlement system.”

    And finally:

    “Give me my money back!”

    Those were my last words.

    But no reply ever came.

    In that moment, everything ended.

    The money I thought I could recover was gone forever.

    All that remained was regret and emptiness.

    This was the conclusion of my experience.

    End of Episode 7 – Part 2

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  • Episode 7 (Part 1) – The Crumbling Heart: “The Need to Believe”

    Episode 7 (Part 1) – The Crumbling Heart: “The Need to Believe”

    This article is based on my real experience with an investment scam. I share it to help prevent further victims.

    My mind had already begun to understand.

    This was not normal.

    But my feelings couldn’t keep up.

    I had already paid so much. It wasn’t an amount I could simply walk away from.

    “Maybe it will come back if I just wait a little longer.”

    That thought kept returning again and again.

    The scammer spoke confidently, using technical terms:

    SWIFT Anti–money laundering International regulations

    At first glance, it all sounded legitimate.

    But when I thought about it calmly, something felt off.

    Even so, I couldn’t fully doubt them. A part of me still wanted to believe.

    The desire to trust, and the fear that I was being deceived— my heart kept swinging between the two.

    End of Episode 7 – Part 1

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  • 第18話 あの経験を無駄にしないために

    第18話 あの経験を無駄にしないために

    ― あの時の自分に伝えたいこと ―

    ここまで、自分の体験を振り返りながら書いてきました。

    なぜ騙されるのか。
    なぜ信じてしまうのか。
    なぜ引き返せなくなるのか。

    そして、なぜ気づけなかったのか。

    書くたびに、あの時の自分を思い出します。


    ■ もし、あの時に戻れるなら

    もし、あの時に戻れるとしたら――

    きっと私は、同じように悩み、同じように迷うと思います。

    すぐに気づいて、すぐに止まる。
    そんな簡単なことではなかったからです。

    それでも、ひとつだけ伝えられるなら

    「その違和感を無視するな」

    「簡単な儲け話など、存在しない」

    そう言いたいと思います。


    ■ 失ったものは、お金だけではなかった

    今回の出来事で失ったのは、
    お金だけではありませんでした。

    ・積み重ねてきた時間
    ・信じていた気持ち
    ・自分に対する自信

    目に見えないものも、たくさん失いました。

    そしてそれは、簡単には戻らないものばかりでした。


    ■ それでも、今思うこと

    後悔は、正直あります。

    「あの時やめていれば」
    「誰かに相談していれば」

    そう思うことは、何度もありました。

    でも今は、

    この経験を無駄にしたくない。
    そう思っています。


    ■ 同じように悩んでいる人へ

    もし今、

    「少しおかしいかもしれない」

    そう感じている人がいたら――

    どうか、その感覚を大切にしてください。

    そしてできれば、

    一人で判断しないでください。

    誰かに話すことで、
    止まれることがあります。


    ■ 最後に

    この経験を、消すことはできません。

    でも――

    伝えることはできます。

    同じような思いをする人が、
    少しでも減ってほしい。

    そのために、ここまで書いてきました。


    ■ 本当に伝えたい一言

    もし今、迷っているなら

    「一度、立ち止まってください」

    それだけで、守れるものがあります。


    (第2章 終わり)

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  • Episode 6  (Part 2)

    Episode 6 (Part 2)

    A Sense of Wrongness (2) — “Reality Begins to Crack”

    From Discomfort to Certainty

    The discomfort was no longer just a feeling.
    It was becoming certainty.

    Then, an email arrived.

    “I have already sent the money.”

    The amount was enormous—far beyond what anyone would normally transfer.
    However, no matter how long I waited, nothing appeared in my bank account.

    The Excuse

    Then, another message came.

    “The transfer failed.”

    They said the reason was an issue with international remittance.

    The Next Demand

    And what they demanded next was—

    a “fee” of several million yen, far beyond any normal sense of cost.

    At that moment, I finally understood.

    The Endless Cycle

    Everything up to now had followed the same pattern:

    Pay. It doesn’t end. Then, pay again.

    The same cycle, repeating endlessly.

    And I realized:

    “This will never end.”

    The Struggle to Stop

    If I didn’t stop here, I would truly lose everything.

    But even with that realization, I couldn’t move right away.

    Because I desperately wanted to get back the money I had already paid.
    That feeling wouldn’t disappear.

    I couldn’t give up.

    Not yet.

    End of Episode 6 – Part 2

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