カテゴリー: 体験記

  • 第17話 なぜ気づけなかったのか

    第17話 なぜ気づけなかったのか

    ― すべてを振り返って分かったこと ―

    「なぜ、あのとき気づけなかったのか」

    この問いは、今でも何度も頭に浮かびます。

    おかしいと思う場面は、確かにありました。
    それでも私は――
    最後まで信じてしまいました。


    ■ 違和感は、ちゃんとあった

    正直に言うと、違和感はありました。

    「少し話がうますぎるな」
    「こんなにうまくいくのか?」

    そう思う瞬間は、何度もありました。

    でもそのたびに、

    「考えすぎかもしれない」
    そうやって、自分で打ち消していました。

    今思えば――
    気づいていなかったのではなく、無視していたのだと思います。

    むしろ、
    「なんて自分はラッキーなんだ」
    そう考えていました。

    今思えば、それが一番危険な状態だったのかもしれません。


    ■ 「信じたい」が強かった

    もう一つ大きかったのは、これです。

    疑うよりも、信じていたかった。

    ここまでのやり取りや時間を、
    無駄だったと思いたくなかったのだと思います。

    だから私は、

    「大丈夫な理由」を探し続けていました。


    ■ 誰にも話さなかった

    これも大きかったです。

    私は、このことを誰にも話しませんでした。

    恥ずかしさもありましたし、
    自分で何とかしようと思っていました。

    でも今なら思います。

    誰かに一言でも話していたら――
    止めてもらえたかもしれないと。


    ■ 知らなかったという現実

    当時の私は、ロマンス詐欺についてほとんど知識がありませんでした。

    そのため、

    「よくある手口」だということにも気づけず、
    危険なサインも見逃していました。

    知っているかどうかで、
    こんなにも違うのかと感じています。


    ■ 今振り返って思うこと

    あのときの自分を振り返ると、

    特別に判断が弱かったとは思いません。

    むしろ――
    普通に考えて、普通に行動していたつもりでした。

    だからこそ怖いのだと思います。

    同じ状況になれば、
    誰でも同じようになる可能性があるということを。


    ■ 今、同じように悩んでいる人へ

    もし今、

    「少しおかしいかもしれない」

    そう感じているなら、
    その感覚は大切にしてほしいと思います。

    そしてできれば、
    一人で抱え込まないでください。

    誰かに話すことで、
    見えるものが変わることがあります。


    ■ 最後に

    この経験を、なかったことにはできません。

    でも――
    これを書いている今は、

    同じ思いをする人が、少しでも減ってほしい。
    そう思っています。

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  • エピソード1

    エピソード1

    Google広告のESTA代行サイトに注意

    — 疲れているときほど判断を誤る**

    ロマンス詐欺の記録を続ける中で、またひとつ、自分の弱さを痛感する出来事がありました。 アメリカ渡航のためにESTAを申請しようとしたとき、Google検索のトップに表示されたサイトを「公式」だと思い込み、24,200円 を支払ってしまったのです。

    公式料金は 40ドル。 その事実を知ったのは、すべてが終わった後でした。

    ■ Google検索のトップは「スポンサー広告」

    ESTAを検索したとき、最上段に表示されたサイトをそのままクリックしました。 しかし、それは 広告枠に表示される代行サイト でした。

    • URLは .gov ではなく .com
    • デザインは公式そっくり
    • 日本語で丁寧に案内
    • 料金は表示されず、決済画面へ誘導

    今なら気づけるのに、そのときは気づけませんでした。 疲れていると、人は本当に判断を誤ります。

    ■ 24,200円の内訳

    後から調べてわかったことですが、代行サイトの仕組みはこうです。

    • 公式ESTA:40ドル(約6,000円)
    • 代行手数料:15,000〜30,000円
    • 合計:24,200円(今回の請求)

    代行サイトは私の情報を使って公式に申請し、 40ドルを支払い、承認まで完了させていました。

    そのため、キャンセルは不可能。 カード会社にも相談しましたが、「消費者センターへ」と案内されました。

    ■ 自分の愚かさに呆れた

    ロマンス詐欺の後、心が弱っていたのだと思います。 注意力が落ちていると、普段なら避けられるミスをしてしまう。

    「またやってしまった」 「どうして気づけなかったのか」

    そんな気持ちがしばらく続きました。

    でも、同じように疲れている人が、 同じミスをしないための記録になるなら、 この失敗にも意味があるのかもしれません。

    ■ 読者への注意喚起

    • ESTAの公式サイトは .gov のみ
    • Google検索のトップは スポンサー広告 のことが多い
    • 日本語で丁寧なサイトほど代行の可能性が高い
    • 疲れているときは特に慎重に

    私のように、 「公式だと思い込んで高額代行に申し込んでしまう」 という人が少しでも減りますように。

    ■ 最後に

    24,200円は戻りませんでした。 でも、この経験を記録として残すことで、 誰かの注意喚起になればと思っています。

  • 第16話 「信じさせる技術」の正体

    第16話 「信じさせる技術」の正体

    ロマンス詐欺の裏側 ―

    なぜ、あそこまで信じてしまったのか。

    今振り返ると、偶然ではなかったと思います。
    あの流れは、最初からどこか“出来すぎていた”からです。

    第14話で「なぜ信じてしまうのか」
    第15話で「なぜ引き返せなくなるのか」を書きました。

    そして今はっきり思うのは――

    私は、信じさせられていたのだということです。


    ■ 「話が合う」という安心感

    最初に感じたのは、「この人、話が合うな」という感覚でした。

    やり取りをしていても違和感がなくて、
    むしろ「分かってくれる人だな」と感じていました。

    過去の話をすれば共感してくれるし、
    少し弱音を見せると、優しい言葉が返ってくる。

    その積み重ねで、気づけば私は――
    すっかり心を開いていました。


    ■ 「あなただけ」と言われたとき

    やり取りが続くうちに、こんな言葉が増えていきました。

    「あなたにだけ話している」
    「こんなに話せる人はいない」

    その言葉を聞いたとき、正直うれしかったのを覚えています。

    特別に見られている。
    そう感じると、人は疑うことが難しくなります。

    今なら分かります。
    あのとき私は――
    疑えない状態に入っていたのだと思います。


    ■ 不安になったとき、必ず支えてくれた

    順調だった流れの中で、突然トラブルの話が出てきました。

    お金が引き出せない。
    手続きに問題がある。

    「どうしよう」と不安になると、
    すぐにこう言われました。

    「大丈夫、一緒に解決しよう」

    その言葉に、何度も救われた気がしました。

    でも振り返ると――
    不安と安心を繰り返されていたのだと思います。


    ■ 考える時間がなかった

    今思うと、一番大きかったのはこれです。

    とにかく、急がされていました。

    「今日中に必要」
    「今やらないと間に合わない」

    そう言われるたびに、
    落ち着いて考える余裕がなくなっていきました。

    そして最後には、

    「やるしかない」

    そう思い込んでいました。


    ■ 振り返って気づいたこと

    すべてが終わってから、やっと見えてきました。

    ・最初に安心させる
    ・特別だと思わせる
    ・不安にさせる
    ・急がせる

    この流れが、ずっと続いていたことに。

    当時は気づきませんでしたが、
    あれは一つひとつが繋がっていたのだと思います。


    ■ これは他人事ではない

    今なら冷静に見えます。

    でもあのときの自分に、同じことを言っても、
    きっと信じなかったと思います。

    それくらい、自然に入り込んでくるものです。

    だからこそ――
    これは特別な話ではないと思っています。


    ■ 次回予告

    では、なぜそのとき気づけなかったのか。

    違和感はあったはずなのに、
    なぜ最後まで信じてしまったのか。

    次回は――
    「なぜ気づけなかったのか」

    自分なりに整理してみようと思います。

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  • 第15話 なぜ引き返せなくなるのか

    第15話 なぜ引き返せなくなるのか

    分かっていても止まれなかった理由

    「おかしい」と思った瞬間は、確かにありました。

    でも私は、その違和感にフタをしました。
    なぜなら、ここまで信じてきた自分を否定するのが怖かったからです。

    第14話では、人がどのように「信頼してしまうのか」を書きました。
    そしてその先にあるのが――

    「引き返せなくなる心理」です。

    ■ 小さな違和感は、最初からあった

    最初から完璧に信じていたわけではありません。

    ・話が少し出来すぎている
    ・お金の話が急に出てくる
    ・やり取りのどこかに違和感がある

    今思えば、いくつもサインはありました。

    でも当時の私は、それをこう解釈していました。

    「きっと自分の考えすぎだろう」
    「疑うなんて相手に失礼だ」

    こうして、違和感は見て見ぬふりをされていきます。


    ■ 投じたお金が判断を狂わせる

    一度お金を払うと、人は変わります。

    「ここでやめたら損になる」
    「もう少しで取り戻せるかもしれない」

    そう考えてしまうのです。

    本当は、この時点で止まるべきでした。
    しかし人は――

    失ったものを取り戻そうとするほど、深みにハマる

    この心理から逃れられません。

    最後にお金を振り込む、その日の朝。

    「これを振り込んだら、財産がほぼ無くなる」
    そう分かっていました。

    それでも――

    振り込まなければ、お金は引き出せない。
    何としても取り戻さなければならない。

    その思いの方が、はるかに強かったのです。


    ■ 「自分は大丈夫」という思い込み

    もう一つ大きかったのは、これです。

    「自分だけは騙されない」

    誰もがそう思っています。
    私も例外ではありませんでした。

    だからこそ、

    ・疑う自分を否定し
    ・相手を信じる理由を探し
    ・都合の悪い情報を無視する

    そんな行動を無意識に繰り返していました。


    ■ 引き返すには“勇気”が必要だった

    今なら分かります。

    引き返すのに必要なのは「判断力」ではなく、
    “勇気”でした。

    ・ここまでの時間を無駄にする勇気
    ・払ったお金を諦める勇気
    ・自分の間違いを認める勇気

    これが、当時の私には足りませんでした。


    ■ なぜ人は止まれないのか

    まとめると、人が引き返せなくなる理由は3つです。

    1. 小さな違和感を無視してしまう
    2. 投資したお金が判断を縛る
    3. 自分は大丈夫という思い込み

    この3つが重なると、人は簡単に抜け出せなくなります。


    ■ 今だから伝えたいこと

    もし今、

    「少しおかしいかもしれない」

    そう感じている人がいたら――

    その感覚は、ほぼ正しいです。

    そして、

    「まだ大丈夫」と思っているうちに止まることが、何より大切です。

    被害は、止まった瞬間にそれ以上は増えません。


    ■ 次回予告

    では、なぜ詐欺師はここまで人の心理を操れるのか。

    次回は――
    「詐欺師はどのように人の心をコントロールするのか」

    その手口の裏側を書いていきます。

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  • 第14話 なぜ人は簡単に信頼してしまうのか

    第14話 なぜ人は簡単に信頼してしまうのか

    親近感と共感の罠

    はじめに

    「この人は大丈夫」

    そう思ってしまった瞬間が、何度もありました。

    でも今思えば——
    ➡ そう思わされていただけだったのかもしれません。


    最初はただの会話だった

    最初は、本当に普通のやり取りでした。

    何気ない会話。
    天気の話や、日常の話。

    それが少しずつ増えていって、

    ➡ 気づけば毎日やり取りするようになっていました


    共通点があると安心してしまう

    「自分も同じです」
    「分かります、その気持ち」

    そんな言葉をかけられると、

    ➡ 一気に距離が縮まった気がする

    年齢のこと
    仕事のこと
    将来のこと

    どこか一つでも共通点があると、

    ➡ 「この人は分かってくれる人だ」と思ってしまう


    人は“分かってくれる人”を信じる

    今なら分かります。

    人は、

    ➡ 自分を理解してくれる人を信じやすい

    これは特別なことではなくて、

    誰でもそうだと思います。

    だからこそ、

    ➡ そこを狙われる


    少しずつ距離が近くなる

    最初から信用していたわけではありません。

    でも、

    毎日やり取りをしていると

    ➡ それだけで安心感が生まれてくる

    さらに、

    • 返信が早い
    • 気遣う言葉がある
    • 話をよく聞いてくれる

    こういう積み重ねで、

    ➡ 「この人は誠実だ」と感じてしまう


    違和感よりも安心感が勝ってしまう

    正直に言えば、

    「少し変だな」と思うこともありました。

    でもそのたびに、

    ➡ それ以上に“安心感”の方が大きかった

    優しい言葉
    続いている関係
    積み重なったやり取り

    それが、

    ➡ 違和感を打ち消してしまう


    信じたのではなく、信じたくなった

    今振り返ると、

    ➡ 「信じた」というより「信じたくなった」

    という感覚に近いです。

    この人は大丈夫だと思いたい
    ここまでのやり取りを無駄にしたくない

    そんな気持ちが、

    ➡ 判断を少しずつ鈍らせていった


    騙される仕組みは特別じゃない

    こういう流れは、

    誰にでも起こるものだと思います。

    特別に騙されやすい人がいるわけではなくて、

    ➡ 人として自然な反応

    だからこそ、

    ➡ 気づいたときには深く入り込んでいる


    じゃあ、どうすればいいのか

    一番大事なのはこれだと思います。

    ➡ 「安心したときほど、一度疑う」

    • 話が合いすぎる
    • 優しすぎる
    • 距離が縮まるのが早すぎる

    ➡ そんなときこそ、一度立ち止まる

    それだけでも違います。


    まとめ

    人が人を信じるのは、

    ➡ 悪いことではありません

    でも、

    ➡ その気持ちは利用されることがある

    だからこそ、

    ➡ 「心地よさ」をそのまま信じすぎないこと

    それが大切だと思います。


    次回予告

    次回は、

    ➡ 「なぜ引き返せなくなるのか」

    途中で気づいてもやめられない、
    その心理について書いてみます。

    ➡最初から読む


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  • 第13話 なぜ人は騙されるのか――ロマンス詐欺の心理

    第13話 なぜ人は騙されるのか――ロマンス詐欺の心理


    はじめに

    「なぜ自分は騙されたのか」

    被害に遭った後、何度もそう考えました。

    冷静に考えればおかしいことも、
    その時はまったく疑えなかったのです。

    でも、今はこう思っています。

    ➡ 騙されたのは、判断力がなかったからじゃない

    あれは、人として自然な流れだったんだと。


    人は誰でも騙される可能性がある

    ロマンス詐欺は、特別な人だけが騙されるものではありません。

    むしろ

    • 真面目な人
    • 人を信じる人
    • 普通に生活している人

    ➡ むしろ、そういう人ほど狙われます

    自分も、まさにそうでした。


    当時の自分の状態

    当時の自分のこと

    今振り返ると、正直に言えば

    ➡ 少し自惚れていたと思います

    老後資金もあり、
    晴耕雨読のための移住先として家も購入していました。

    年金に加えて仕事もしていたため、
    資産は減るどころか、むしろ増えていました。

    株式投資も順調でした。

    ➡ 自分はうまくやっている。人生は順調だ。
    どこかで、そう思っていたのです。

    それでも――

    節約の生活は続けていましたし、
    体もまだ動く。

    不自由はないはずでした。

    でも、今振り返ると

    ➡ どこか満たされていない気持ちがあったのかもしれません。

    その“わずかな隙”に、入り込まれたのだと思います。


    詐欺は「心理」を利用している

    詐欺師は、偶然に騙しているわけではありません。

    人の心理を理解し、順番に仕掛けてきます。


    ■ ステップ① 親近感を作る

    優しい言葉
    共通点を強調
    毎日のやり取り

    ➡ 「この人、いい人だな」と思ってしまう


    ■ ステップ② 特別感を与える

    「あなただけ」
    「出会えてよかった」

    ➡ 自分が特別な存在のように感じてくる


    ■ ステップ③ 未来を見せる

    「一緒に豊かになろう」
    「将来のために」

    ➡ 気づけば、“未来の話”をしている


    ■ ステップ④ 判断力を鈍らせる

    そして、

    最初は少額から始まります。

    「利益が出たよ」と言われると、

    ➡ 「あれ?本当に大丈夫かも」と思ってしまう

    こうやって、少しずつ疑う気持ちがなくなっていきます。


    なぜ気づけなかったのか

    一番の理由はこれです。

    ➡ 信じたかったから

    うまくいってほしい
    この人を信じたい
    自分は間違っていないと思いたい

    その気持ちが強くなると、

    ➡ おかしいことも、おかしいと思えなくなる

    今なら、よく分かります。


    騙されたのは弱さではない

    ずっと思っていました。

    「自分が悪かったんだ」と。

    でも今は、少し違う考えです。

    ➡ あれは、人として自然な反応だった

    だからこそ、

    ➡ 誰でも同じ状況になれば、騙される可能性がある

    そう思っています。


    じゃあ、どうすればいいのか

    特別なことじゃありません。

    ➡ 感情が動いたときほど、一度止まること

    ・急に距離が近くなったとき
    ・お金の話が出たとき
    ・LINEなど外に誘導されたとき

    ➡ その時点で「一回考える」

    それだけでも、かなり違います。


    まとめ

    ロマンス詐欺は、

    ➡ 人の弱さにつけこむというより
    ➡ 人の気持ちをうまく利用してくる犯罪です

    だからこそ

    ➡ 知っているかどうかで結果が変わります

    私は「ロマンス詐欺」言葉すら知りませんでした。

    次回予告

    次回は、

    ➡ なぜ人は簡単に信頼してしまうのか

    「親近感」や「共感」がどう働くのか、
    もう少し具体的に書いてみたいと思います。

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  • 第12話【総まとめ】ロマンス詐欺の実体験–被害から回復まで

    第12話【総まとめ】ロマンス詐欺の実体験–被害から回復まで

    はじめに

    私は数年前、ロマンス詐欺の被害に遭いました。
    当時は「まさか自分が」と思っていましたが、結果として大きな損失と精神的ダメージを受けました。

    このページでは、

    • 被害の全体像(実体験)
    • 詐欺の典型的な手口
    • 被害後に取るべき行動
    • 回復までの過程

    を、実体験ベースでまとめています。

    ➡ 「同じ被害を防ぐために」必ず知ってほしい内容です


    被害の全体像(時系列まとめ)

    私の体験は、大きく以下の流れで進みました。

    ① 出会い(信頼の形成)

    SNSやメッセージアプリで接触
    親しみやすい会話で距離を縮めてくる
    恋愛感情・信頼関係を作られる

    ➡ この段階では「詐欺」と気づくのは非常に難しい


    ② 投資・送金の誘導

    「将来のため」「一緒に豊かになろう」といった言葉
    少額から始まり、徐々に金額が増える
    専用サイトや担当者の存在で安心させる

    ➡ 「LINE誘導」「複数アカウント」は典型的な手口です


    ③ 違和感と不安

    出金できない
    追加資金を求められる
    話の辻褄が合わなくなる

    ➡ ここが“気づける最後のタイミング”です


    ④ 被害の確定と絶望

    連絡が取れなくなる
    お金が戻らないと確信
    強い後悔と自己否定


    ⑤ 警察・相談

    被害届の提出
    しかし返金は極めて困難
    精神的なダメージが大きく残る


    ⑥ 回復までの道のり

    睡眠障害や不安
    少しずつ日常を取り戻す

    ➡ 今、ようやく落ち着いてきました


    ロマンス詐欺の特徴(必ず知ってほしい)

    今回の経験から、強く感じた共通点です。

    ■ 甘い言葉は危険

    「必ず儲かる」
    「あなただけ」
    「将来のため」

    ➡ 「簡単に稼げる話」は疑うべきです


    ■ LINEなど外部アプリへ誘導

    最初は普通のやり取り
    徐々に別のアプリへ移動

    ➡ 詐欺では非常に多いパターンです


    ■ URL・サイトが怪しい

    本物に似せた偽サイト
    長くて不自然なURL

    ➡ 少しでも違和感があれば絶対に入力しないこと


    被害に遭ったらやるべきこと【重要】

    もし今、不安に感じている方へ。

    ① すぐに送金を止める
    ② 証拠を保存(LINE・メール・振込履歴)
    ③ 警察・消費生活センターへ相談
    ④ 家族に打ち明ける

    ➡ 一人で抱え込むのが一番危険です

    ※ただし解決方法をネットで探さない、
    お金が戻ると誘うサイトは要注意です。


    私が伝えたいこと

    この体験を通して、強く思うことがあります。

    ■ 誰でも被害者になり得る

    特別な人だけが騙されるわけではありません。
    普通に生活している人ほど狙われます。


    ■ 恥ずかしいことではない

    私は当時、人に話せませんでした。
    でも今ははっきり言えます。

    ➡ 悪いのは「騙す側」です


    ■ 経験は無駄ではない

    この出来事を通して

    • お金の大切さ
    • 人との関わり方
    • 情報の見極め

    を学びました。


    今、少しずつ回復してきた

    まもなく3年が経過します。
    完全に元通りではありません。
    今でも時々思い出します。

    それでも——
    少しずつ前を向けるようになってきました。


    最後に(皆さんへのメッセージ)

    ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

    今回の体験は、すべて一冊の本としてまとめました。

    ブログでは書ききれなかった経緯や、
    なぜ気づけなかったのか、
    なぜ止まれなかったのかも含めて記録しています。

    もし、もう少し詳しく知りたい方や、
    同じような状況にいる方の参考になればと思います。

    Kindleで公開しています。

    もしこのページを読んでいるあなたが

    不安を感じている
    誰かに相談できずにいる

    そんな状況にあるなら、どうか覚えておいてください。

    ➡ 「違和感」は間違っていません
    ➡ 「一度立ち止まる勇気」が大切です


    次のステップ

    この後は、

    ➡ 「なぜ人は騙されるのか」
    ➡ 「どうすれば防げるのか」

    について、実体験をもとに解説していきます。


    関連記事(体験談一覧)

    第1話:Facebookの一通のメッセージ
    第2話:投資の話が出てきた日
    第3話:LINEへの誘導
    ・・・・
    ・・・・
    第11話:少しずつ回復してきた今

    ➡最初から読む


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  • 第11話(後編)少しずつ回復してきた今

    第11話(後編)少しずつ回復してきた今

    失われた夢と、それでも続く人生

    眠れない夜もありました。

    処方された睡眠導入剤。

    週に4日、5日と頼る日々が続いていました。

    正直、
    薬に頼ることへの不安はありました。

    それでも――
    眠れないことの方が、つらかったのです。

    そんな状態が続きましたが、
    少しずつ変化もありました。

    昨年11月頃から、
    薬を使わなくても眠れる日が増えてきました。

    完全ではありません。

    それでも、
    「あの頃」とは違うと感じています。

    GABAのサプリを試したこともあります。

    効果があったのかどうかは分かりません。

    ただ、
    何とかしたいという気持ちは、ずっとありました。

    この3年で、
    貯蓄もわずかに増えました。

    本当に、わずかです。

    口座の資産グラフを見ると、
    2023年6月から急落しています。

    それを見るたびに思います。

    ここが、自分の人生の落とし穴だったのだと。

    それでも今は、
    健康を維持することを大切にしています。

    休日には、体を動かす。

    水泳、自転車、
    天気が悪ければジムでエアロバイクやランニングマシン。

    特に、自転車で坂道を登るとき。

    その瞬間だけは、
    頭の中が無になります。

    何も考えずにいられる、
    貴重な時間です。

    以前、好きで見ていた
    「こころ旅」という番組があります。

    その中で聞いた言葉を、時々思い出します。

    「人生、下り坂が最高」

    皮肉なことに、
    私にとっては、

    「最悪の人生の下り坂」になってしまいました。

    それでも――

    止まるわけにはいきません。

    一歩ずつでも、進むしかない。

    そう思っています。

    本当は、夢がありました。

    郊外に家を持ち、
    晴耕雨読の生活をすること。

    実は2023年の春、
    その夢に手が届きかけていました。

    物件を見つけ、契約も済ませていました。

    引き渡しは、2023年6月末。

    しかし――

    その直前に、詐欺で資金を失いました。

    購入は、できませんでした。

    不動産会社に事情を説明しましたが、
    契約解除には違約金が発生しました。

    最終的には、減額と分割に応じてもらい、
    約1年かけて支払いました。

    あの時は、必死だったのだと思います。

    結果として、
    その夢は遠のきました。

    それでも――

    今でも時々、
    地方の物件を検索することがあります。

    完全に諦めたわけではありません。

    ただ、
    残された時間との相談にはなってきました。

    それでも私は、

    自分の人生を、
    少しずつでも前に進めていきたいと思っています。

    でもまだまだ回復途中、今でも眠れない夜がやってくることがあります。

    (第11話 終わり)

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  • 第11話(前編)少しずつ回復してきた今

    第11話(前編)少しずつ回復してきた今

    失った老後資金と向き合う現実

    詐欺被害から、まもなく3年が経過します。

    過ぎてしまえば、早いものだと感じます。

    では――
    あの時と今で、何か変わったのか。

    正直に言えば、
    簡単に割り切れるものではありませんでした。

    被害に気づいた直後。

    弁護士とのやり取り、返金への期待、
    警察への被害届。

    あの頃は、ただ必死でした。

    でも――
    本当に苦しかったのは、その後だったのかもしれません。

    失った金額の大きさ。
    そして、「本当になくなった」という現実。

    それを受け入れることが、できませんでした。

    1週間だったのか、1か月だったのか。
    時間の感覚すら、曖昧です。

    ふと口座を見て、
    残った金額を確認したとき、

    じわじわと、不安が押し寄せてきました。

    これは老後資金だった。

    そう思った瞬間から、
    現実の重さが、のしかかってきました。

    手元にあった定期預金。

    10年満期で、約200万円。
    これを解約しました。

    満期前の解約だったため、
    戻ってきた金額は、それを下回っていました。

    それでも、
    少しでも手元にお金を残したい。

    そう思うしかありませんでした。

    本来なら、
    私はその年にリタイアする予定でした。

    けれど――
    やめるわけにはいかなくなりました。

    仕事は続けるしかない。

    少しでも貯蓄を増やすために。

    そして今も、働いています。

    幸いにも契約は延長され、
    「とりあえず1年」

    そう自分に言い聞かせながら、日々を過ごしています。

    できる限り年金には手をつけず、
    貯蓄に回す。

    そんな生活を続けています。

    大きく取り戻すことはできない。

    でも――
    少しずつでも、戻していくしかない。

    そう思いながら。

    第11話(前編)終わり
    後編へ続く

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  • 第10話 (後編):それでも少しずつ

    第10話 (後編):それでも少しずつ

    睡眠導入剤との向き合い

    睡眠導入剤を飲み始めました。

    できるだけ頼らないようにしよう。
    そう思っていましたが、現実はそう簡単ではありません。

    週に4〜5回は、薬に頼っていました。


    少しずつ減らしていく日々

    それでも私は、
    少しずつ回数を減らすことを意識しました。

    「今日は飲まずに寝てみよう」

    そんな日を、少しずつ増やしていきました。

    時間はかかりました。
    すぐに良くなることはありませんでした。


    変化が訪れた時期

    それでも――

    2025年11月頃から、
    薬に頼らず眠れる日が増えてきました。


    何も解決していない現実

    何かが解決したわけではありません。

    お金が戻ったわけでもない。
    状況が好転したわけでもない。


    それでも変わったこと

    それでも、確実に変わったことがあります。

    それは――
    自分の気持ちです。

    あの頃は、
    自分を責めることしかできませんでした。

    しかし今は、
    少しずつ受け入れられるようになってきました。


    取り戻せなかったもの、取り戻したもの

    私は結局、何も取り戻せませんでした。

    それでも――
    少しずつ、日常を取り戻しています。


    同じように苦しんでいる方へ

    眠れないほど苦しかった日々も、
    時間とともに、少しずつ和らいでいきました。

    同じように苦しんでいる方がいるなら、
    伝えたいことがあります。

    時間はかかります。
    でも――少しずつ楽になります。


    第10話おわり

    (第11話へ続く)

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